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プレセッショナルコースについて(イギリス大学院 Southamptonのケース)

おそらく、大学院留学の場合、日本人留学生の半分ぐらいの方は、IELTS 6.5条件をクリアせず、プレセッショナルコンディションを付けられているのでは、ないのでしょうか。自分も、IELTS 6.0までしか到達せず、10週間のコースを受講しました。結果から言うと、あまり面白いものではありませんでした。

理由:
1.インターナショナルな雰囲気が楽しめるかと、期待していると、アジア人ばっかり。特に中国、台湾系で7-8割を占めます。残りは、タイやサウジアラビアといった感じ。よってクラスは、中国語が飛び交います。

2.講師に当たり外れがある。プレセッショナルは、大学にとって臨時の仕事であるため、先生は素人になる場合があります。実際に、Southamptonでは、大学院生(ネイティブではない)がバイトでやったり、単なるイギリス人のおばさんが先生をやったりしていました(一応、大卒と思われる)。僕の場合だと、フランスに住んでいるイギリス人のおばさんが、短期バイトで来てました。エッセーの書き方が、今イチわかっておらず、テキスト棒読みという教え方でした。僕は、エッセー課題の対策を、どういうスケジュールでこなしていいのかわからず、だいぶ困りました。そして直前になって書き上げるという事態に陥り、相当ストレスが溜まりました。恐らくこれは、最悪のケースでしょう。ネイティブでなくても、PhDの生徒が先生になった方が、授業の質は、断然いいと思います。

まぁ、といっても、プレセッショナルを取って、いいこともあります。渡英して、生活に馴染むのには、時間がかかります。銀行、スーパー、大学の施設の利用など、色々とわかりませんから、1学期始まる前に、生活準備ができるのは、メリットではあります。そして、寮が嫌な場合は、借家を探す時間もありますし。あとは、知り合いが増えるので、学期に入ってから、ちょっとした相談もできるので、良いと思います。


(テスト)

授業の質に違いがあれど、テストは、一律平等ですので、心してかかる必要があります。ここSouthamptonのプレセッショナルの最終テストは、以下のとおり。

1.Writing: 事前に自分で課題を決め、1200-1400 wordのエッセーを書く。テーマは、自分のコースと関係するもの、何でもという感じでした。

コース期間中に、図書館にでも行って、自分の分野の本を探して、何を書くか決め、リサーチしおいて、書くのが普通だと思うのですが、僕の場合は、劣悪な先生だったので、リサーチをいつするか、どうするかを教えることができず、急に提出期限を言われたので、あわてふためいて、4日ぐらいで書き上げました。

あと、忘れましたが、IELTSのような形式のライティングテストもあった気がします。


2. Reading 事前に課題が渡され、テスト当日に内容を要約するというもの。

難易度の高い、複雑な英文を事前に渡されます。1-2日ほどで、内容を読み込み、テスト当日、内容を要約します。Readingなのか、Writingなのか、よくわからないテストです。

3.  Listening レクチャーのビデオ(5-10分程度)を見て、内容を要約するもの。

僕は、これが一番苦手でした。 しゃべるスピードもだいぶ速く、内容が聞けていないと、要約できないので、辛い。マークではないので、レクチャーのノートの取り方を想定して、ちゃんと練習しておく必要がありそうです。

4. Speaking 自分でトピックを決め、10-12分でプレゼンするというもの。

僕の場合、色々と複雑に考え過ぎたせいもあり、だいぶ込み入った内容になってしまいました。そのせいで、しゃべるのが難しくなり、手元の資料を見ながらしゃべるという結果になってしまい、そのせいで減点をされました。不正ではないのですが、こういうところは、結構厳しいです。自分が、自然にしゃべれる範囲内の内容にして、わかり易く伝えた方が、良かったと思います。


(結果)
僕は、IELTS 6.5 相当ということが認められ、大学院に行けることになりましたが、本当にアカデミックスキルがついたか、どうかは、大いに疑問です。ちなみに、全ての人が受かるというほど、甘いものではありませんでした。大体、2割ぐらいは落とされたみたいです。合格発表は、クラスの中でするのですが、スコアを書かれた紙を渡された瞬間、落ちた人は、泣きじゃくり、受かった人は、おお喜び。割と、キマズイ瞬間です。コース終了後は、合格した人は、入学前の準備をしたり、旅行に行きますが、落ちた人は、所属スクールと入学交渉するという課題を残されます。こうして、入学まで、各個人、様々な思いで入学までの日を過ごします。僕は、ドイツ旅行に行きました。