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イギリスの医療システム(NHS)


留学してからの最大の不安は、やはり健康でしょう。留学エージェントの人も、医療システムのことを聞くと、曖昧な回答が帰ってきて、今イチ、スッキリしないケースもあるのではないのでしょうか?滞在1年ほどして、なんとなくシステムがわかって来たので、お役に立つかわかりませんが、わかっていることを書いておきます。(詳細、わかり次第、リバイスしていきます。なお、下記記述について、内容を保証するものではありません。)


まず、なんといってもこちらに来てから、最初にすることは、NHS(National Health Serviceかな?)の登録です。イギリスの医療は、気前良く、基本、無料です(薬代は別途徴収と思われます)。自分の場合ですと、プレセッショナルの段階でも登録できました。そして、登録すると、GP practice(General Practitionerかな?)と呼ばれる専門医が付きます。これは、まず病気をしたら、この医者を訪ねるというもので、そのGPが一般的な医療の問題を発見し、解決します。そして、あまりにもGPが酷い場合は、変更することもできるようです(そのGPが休みのときも同様)。但し、歯医者と眼医者(恐らく)は別のようです(地元のおばさんとの世間話から引用)。

歯医者については、直接インターネットなどで最寄のDentistに問い合わせをします。歯医者には2つ種類があるので、要注意です。PrivateとNHSの2つがあります。よって、検索するときは、"NHS+dentist+地域名"などで検索すると良いでしょう。 当然、Privateの方が高く付きますが、日本の保険などでカバーされてる場合は、そちらを選んでもいいかもしれません。NHSの歯医者でも、Filling(虫歯を削った後、カバーする偽の歯)は高いです。私のケースでと総額200ポンド近くしました。まぁ、詰め物が相当大きかったですから。。小さいと、60-80ポンドぐらいで済むかもしれません。NHSの歯医者に聞いたところ、Privateは500ポンドぐらいはするとのことでした。歯医者はこの国では別扱いなので注意しましょう。眼医者は、恐らく総合病院を紹介されると思います。

緊急時は、999コールだそうです。これには、警察と、消防、救急車3つとも同じ番号なので、Ambulance pleaseと言って、担当につないでもらうようです。恐らく、地元のA+E(Accident and Emergency)の病院に行くことでしょう。Southamptonの場合は、General Hospitalと呼ばれるところが、これに該当します。自分で動けるときは、タクシーにでも乗って、この病院に行きましょう(地元のおばさん談)。


全般的に、2点ほど注意したい項目があります(まだ推測ですが)。

1、イギリスと日本で、どの程度の病気で、医者にかかるべきか判断が異なる。

例えば、風邪(Clod and Flu)は医者に行くほどの病気とみなされていない可能性があります。私は、面倒くさいので、薬局で薬を購入して済ませましたが、地元のおばさんによると、医者に行っても、薬を飲んで、寝なさいと言うだけだそうです。だって他にできる事ないじゃんって感じです。むしろ、菌をまき散らすから、病院に行かない方がいいじゃないかと言っていました。まぁ、そういう感覚です。それと、ハチに刺された日本人の女の子が、大騒ぎをして、総合病院の緊急窓口に行ったところ、「ハチに刺されたぐらいで、何を騒いでいるんだ」ぐらいのリアクションをされたようです。これぐらいでは、緊急扱いの対象とされないので、予め文化の差についての心構えが必要です。こういった程度の差は、医療だけではなく、日常生活における様々な分野で、散見されます。


2、いきなり病院に行っても、受け付けてくれない可能性が充分ある。

自分の実例で行くと、NHSの歯医者に4件電話したうち、2件は4週間先になるとの回答でした。1件は、何回電話しても、繋がらず、少し離れた場所で1件、2週間先のアポイント取れるとのことだったので、ここで手を打ちました。日本と同じ感覚で、今日か、明日には診てくれるだろう、などとタカをくくっていると痛い目に合います。自分の場合は、日本で、治療した歯が取れてしまい、焦ったのですが、「2週間後にアポイント取れたのなら、ラッキーね」というのが、地元の感覚です。

下手すると、GPの医者も下手すると2週間ぐらいかかる可能性があります。ある日本人のケースだと、風邪(インフルエンザらしい)を引いて、UniversityにあるGPでアポを取ったけど、2週間先で、待っている間に治って意味がなかったそうです。ただ、これはGPの忙しさや季節にもよると思われます。僕の場合は、6月(夏休みの暇な時期)に打撲で、Universityの中にある、NHSの医者を訪れましたが、当日中にアポが取れました。地元のおばさんのGPも、待つけど、当日中に診てくれるケースが多いようです。病気が流行っているシーズンでもない限りは、比較的早めにアポが取れると思われます。

時間もかかるので、軽い病気であれば、薬局に行って、薬を買って、自分で治療するのが、UKスタイルと思われます。あと、花粉症もこちらでは、割とメジャーな病気なので、ちゃんと薬局に薬があります。4月から8月にかけて花粉が飛ぶようです(地域差あると思われる)。僕は、4-5月に反応しました。薬名は、Antihistamine(アンチヘスタミン)と言いますので、覚えておきましょう。Non-drowsy(眠くならない)のが一般的なようです(試験前とかで、眠くならないように)。


最後に、
恐らく、渡英してすぐ、日本人はすぐ風邪を引くことが予想されます(新学期早々)。私も例外なく1-2日寝込んだと思います。ひどい人だと1週間ぐらいダメになってしまう人もいます。原因は、世界中から色んな人間が1箇所に集まるので、色々な菌が蔓延します。日本の環境しか慣れていない人は、免疫システムが弱く、ダウンする可能性があります。この頃、外人含めた知り合いの3分の1は、なんらかで、体調を崩し、授業を欠席しています。風邪薬は、薬局ほか、大学内でも売られていると思いますので、風邪を引いたら、焦らず、早めに対応しましょう。

ということで、外国では予期せぬ事態が起こるかわかりません。僕は、お腹が空いていたときに頼んだ、分厚いカモ肉をガブついた瞬間、肉が硬くて、日本で治療した歯が抜け落ちました。そして、それを飲み込んでしまって、焦りました。このようなことがあるので、既にこちらに長く住んでいる日本人と懇意にしておくのが良いと思います。